二十面相の夢
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【「二十面相の夢」作品解説 by 怪人一面相】
怪人二十面相は江戸川乱歩が生み出した不朽のアンチ・ヒーローです。
その二十面相が活躍する空間を、乱歩の脳髄の中にある〈夢の浅草風景〉として表現してみました。現実の浅草風景ではあり得ない、作家の頭の中で紡がれた架空の浅草風景です。
時空が歪んでいるので、観音堂の前に妖しい鳥居が立ち、ひょうたん池は縮み、樹木は春夏秋冬が交じり合い、そして霧の中から白亜の凌雲閣が姿を現して、巨大な人間豹も登場します。凌雲閣のてっぺんから下界を見下ろしている人影は、怪人二十面相その人でしょうか?
凌雲閣の奥には、これまた乱歩作品に多く登場する日比谷公園の噴水が見えます。噴水前で考え込んでいる人物は、名探偵・明智小五郎かもしれません。
そんな夢幻の風景を、鉄道線路を挟んだ対岸から乱歩自身が眺めているという構図にしました。
はじめての製作ですが、今後シリーズ化していきたいなと考えています。
【by 怪人一面相】
作家名 | 怪人一面相さん |
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データ | スケール:1/150 サイズ:A4サイズ |