【月刊「地理」3月号特集 連動Web展示会】 ジオラマの世界 見る・知る・魅せる~小さなジオラマで大きな世界をつくる~
【挨拶にかえて】
「鉄道模型にはまっている4歳の息子に鉄道模型ジオラマを作りたい」
と、一人のママから打診がありました。「レールをどうやってつなぐ?車両をどうやってレールに乗せる?」レールバスが走った感動。見学にきていたもう一人のママpukekoさんも加わりました。2018年9月、職場の集まりママテツクラブが始まりました。
“カレ”の尽きない夢を現実にする、家族の人生を四季に織り込む、そんな発想で、小さな素材たちが組み合わさって、豊かな物語になっていきました。
「いちじくパン片手に、プチプチいって食べながら」
仕事が終わってからなのでお腹も減って、喉も潤しつつ、通勤の道すがらのパン屋さんのドライフルーツがしっかり詰まったイチジクパンは毎度の人気。手も口も動きます。「コルクは裏切らない」、「破片も生きる」、「捨てるところがない」、「飲んでも成果がある」・・・食べ物からドラマが生まれ、おばあちゃんの介護の話題、お墓の問題・・・この時間のおかげで各家庭の問題の解決も!それがジオラマの各所にも埋め込まれました。
「好きな木を知ろう」
ジオラマ作りにひかれてやってきた1年生女子の2人。設計図をひかなくても、いきなり紙を切って工作をしはじめ、石を求めて江ノ島へ、雑草を求めて空き地へ、ネコジャラシの種も素材に、自然の素材に興味がわき、それを生かした情景づくりに現実を見る目も広がりまし、土台からどんどん発想が広がって形作られていきました。
私たちは、このママテツ活動やジオラマ制作で得たもの、ジオラマの問い直しを、地理学の雑誌月刊「地理」2020年3月号で特集記事にしました。これに連動して、今回の展示の運びとなりました。残念ながら実物をご覧いただけないことになってしまいました。
さかつうギャラリー坂本直樹店長と、Zoom飲みをしました。昨年いっしょに出かけた三浦半島の思い出のスライドショーを見ながら、「あの頃は良かったですね」と杯を重ねているうち、このやりとりでWeb展示をしたらどうだろうか?と構想ができました。そしてますます杯を重ねることに・・・。
実物展示ではなかなか見えない反対側や細かな部分、ジオラマの物語をスライドショーにしてみました。そして、制作への思いを坂本店長との対話でお届けします。
ジオラマ作りの面白さ、楽しさ、そしてジオラマから想起する現実世界、お楽しみいただければ幸いです。
展示メンバーを代表して 野中健一
【作品スライドショーのBGM紹介】
アイリッシュ・ミュージックのユニット、“kotorine”(長屋梨沙:Celtic harp、望月敬子:Irish flute、Accordion、Tin whistle)です。ジオラマの物語に合わせて演奏いただきました。
オフィシャルホームページ:https://lisanagayajp.wixsite.com/kotorine
【各作品に登場する謎の黒い人】
ママテツクラブ作品では水と黒い人が共通テーマです。
ははAさん作の𠮷賀線に現れた「奇跡の泉」。その幽玄さと遊ぶ子どものおもしろさに、各作品でも水を取り入れてみようと決めました。
そこで目に付いたのが、ロジャー・ディーキン著『イギリスを泳ぎまくる』(亜紀書房刊)。大西洋を隔てて離ればなれになった息子への思いに、「水はつながっている、水を通して息子とつながれる」と、イギリスの川、古代の風呂跡、水路など各所を訪ねて泳ぐエッセイ。水面から顔を出してみえる景色の歴史、植物や地形の細やかな描写が秀逸です。その世界はまさにジオラマそのもの、想像がかき立てられます。
ちょうど吉澤さんが作っていた「アリジオラマ」では、人形もまっ黒に。これが意外と想像力をかき立てることになりました。
そこで、この黒い人をディーキンさんに見立てました。水とともに制作した各作品がつながります。
まっくろなディーキンさん、どこに出没しているかお楽しみに。
【月刊「地理」3月号特集 連動企画展示】
【月刊「地理」3月号】でジオラマの特集!という快挙を成し遂げ、掲載した作品の展示を計画するも、2020年5月は新型コロナウィルスの影響により実店舗での展示は中止を余儀なくされてしまいました。
それならば作品展をWeb上で開催しようという初の試み!
作品について、作者が用意したスライドと、作者へのzoomインタビュー「zoom飲みしてたら閃きました。ジオラマをつまみに座談会」で迫ります。
【月刊「地理」3月号】はじっくりとページを繰る楽しみを、Webは写真や動画だからこそご紹介できる作者の声や制作中の様子をお楽しみください!!
【個別の作品へリンク】
「鉄道模型にはまっている4歳の息子に鉄道模型ジオラマを作りたい」
と、一人のママから打診がありました。「レールをどうやってつなぐ?車両をどうやってレールに乗せる?」レールバスが走った感動。見学にきていたもう一人のママpukekoさんも加わりました。2018年9月、職場の集まりママテツクラブが始まりました。
“カレ”の尽きない夢を現実にする、家族の人生を四季に織り込む、そんな発想で、小さな素材たちが組み合わさって、豊かな物語になっていきました。
「いちじくパン片手に、プチプチいって食べながら」
仕事が終わってからなのでお腹も減って、喉も潤しつつ、通勤の道すがらのパン屋さんのドライフルーツがしっかり詰まったイチジクパンは毎度の人気。手も口も動きます。「コルクは裏切らない」、「破片も生きる」、「捨てるところがない」、「飲んでも成果がある」・・・食べ物からドラマが生まれ、おばあちゃんの介護の話題、お墓の問題・・・この時間のおかげで各家庭の問題の解決も!それがジオラマの各所にも埋め込まれました。
「好きな木を知ろう」
ジオラマ作りにひかれてやってきた1年生女子の2人。設計図をひかなくても、いきなり紙を切って工作をしはじめ、石を求めて江ノ島へ、雑草を求めて空き地へ、ネコジャラシの種も素材に、自然の素材に興味がわき、それを生かした情景づくりに現実を見る目も広がりまし、土台からどんどん発想が広がって形作られていきました。
私たちは、このママテツ活動やジオラマ制作で得たもの、ジオラマの問い直しを、地理学の雑誌月刊「地理」2020年3月号で特集記事にしました。これに連動して、今回の展示の運びとなりました。残念ながら実物をご覧いただけないことになってしまいました。
さかつうギャラリー坂本直樹店長と、Zoom飲みをしました。昨年いっしょに出かけた三浦半島の思い出のスライドショーを見ながら、「あの頃は良かったですね」と杯を重ねているうち、このやりとりでWeb展示をしたらどうだろうか?と構想ができました。そしてますます杯を重ねることに・・・。
実物展示ではなかなか見えない反対側や細かな部分、ジオラマの物語をスライドショーにしてみました。そして、制作への思いを坂本店長との対話でお届けします。
ジオラマ作りの面白さ、楽しさ、そしてジオラマから想起する現実世界、お楽しみいただければ幸いです。
展示メンバーを代表して 野中健一
【作品スライドショーのBGM紹介】
アイリッシュ・ミュージックのユニット、“kotorine”(長屋梨沙:Celtic harp、望月敬子:Irish flute、Accordion、Tin whistle)です。ジオラマの物語に合わせて演奏いただきました。
オフィシャルホームページ:https://lisanagayajp.wixsite.com/kotorine
【各作品に登場する謎の黒い人】
ママテツクラブ作品では水と黒い人が共通テーマです。
ははAさん作の𠮷賀線に現れた「奇跡の泉」。その幽玄さと遊ぶ子どものおもしろさに、各作品でも水を取り入れてみようと決めました。
そこで目に付いたのが、ロジャー・ディーキン著『イギリスを泳ぎまくる』(亜紀書房刊)。大西洋を隔てて離ればなれになった息子への思いに、「水はつながっている、水を通して息子とつながれる」と、イギリスの川、古代の風呂跡、水路など各所を訪ねて泳ぐエッセイ。水面から顔を出してみえる景色の歴史、植物や地形の細やかな描写が秀逸です。その世界はまさにジオラマそのもの、想像がかき立てられます。
ちょうど吉澤さんが作っていた「アリジオラマ」では、人形もまっ黒に。これが意外と想像力をかき立てることになりました。
そこで、この黒い人をディーキンさんに見立てました。水とともに制作した各作品がつながります。
まっくろなディーキンさん、どこに出没しているかお楽しみに。
【月刊「地理」3月号特集 連動企画展示】
【月刊「地理」3月号】でジオラマの特集!という快挙を成し遂げ、掲載した作品の展示を計画するも、2020年5月は新型コロナウィルスの影響により実店舗での展示は中止を余儀なくされてしまいました。
それならば作品展をWeb上で開催しようという初の試み!
作品について、作者が用意したスライドと、作者へのzoomインタビュー「zoom飲みしてたら閃きました。ジオラマをつまみに座談会」で迫ります。
【月刊「地理」3月号】はじっくりとページを繰る楽しみを、Webは写真や動画だからこそご紹介できる作者の声や制作中の様子をお楽しみください!!
【個別の作品へリンク】